社会人の留学や短期語学留学をする場合、奨学金の条件が当てはまらず困っている方も多いかと思います。
しかしこの記事でご紹介する国の教育ローンは、学校の種類や通学期間、年齢、国などの制限はありません。
また利率は1.65%と、民間の教育ローンよりは低いです。
なお、2022年2月現在の情報を基にしていますのでご了承ください。
融資限度額
▸ 自宅外通学 ▸ 修業年限5年以上の大学(昼間部) ▸ 大学院 ▸ 海外留学(3か月以上) | 450万円 |
上記以外 | 350万円 |
利率
2022年2月現在、年利1.65%です。
固定金利のため、借入時の利率が返済終了まで保証されます。
年利の計算法については以下の通りです。
- (元金×実質年率 )÷365×返済までの日数
200万円を返還した場合の利息
5年 | 85,000円 |
10年 | 170,800円 |
15年 | 259,000円 |
450万円を返還した場合の利息
5年 | 191,220円 |
10年 | 384,480円 |
15年 | 582,840円 |
返還期間
学校を卒業したのち、返還が始まります。返還期間は最長15年間に設定できます。
対象となる学校
- ▸ 大学、大学院、短期大学
- ▸ 専修学校、各種学校(予備校、デザイン学校など)
- ▸ 高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部
- ▸ 外国の高等学校、短期大学、大学、大学院、語学学校など
- ▸ その他職業能力開発校などの教育施設
認められている使い道
ローンは以下の幅広い支払いに充てることができます。
- ▸ 学校納付金(入学金、授業料、施設設備費など)
- ▸ 受験費用(受験料、受験時の交通費・宿泊費など)
- ▸ 在学のため必要となる住居費用(アパート・マンションの敷金・家賃など)
- ▸ 教科書代、教材費、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、学生の国民年金保険料など
条件
成人済みの学生本人が申し込むこともできますが、学業に専念する場合は本人の申し込みができません。代理で申し込む場合、主に生計を立てている両親のどちらかか、その他の親族が申込人にならなければなりません。
両親が申し込む場合、子供の人数と、主に生計を立てている両親どちらかの年収で、申し込み条件を満たしているかが確認できます。
子供の人数 | 世帯年収 |
---|---|
1人 | 790万円以内 |
2人 | 890万円以内 |
3人 | 990万円以内 |
4人 | 1,090万円以内 |
5人 | 1,190万円以内 |
保証人
ローンを組むには保証人か保証機関を立てる必要があり、連帯保証人と教育資金融資保証基金のどちらかを選ぶことができます。
連帯保証人
連帯保証人の条件として、進学者・在学者の4親等以内の親族である必要があります。
さらに、以下の条件も当てはまらないといけません。
- ▸ 配偶者以外
- ▸ 別居・別生計
教育資金融資保証基金
こちらのリンクから保証料のシミュレーションが確認できます。
ちなみに、借入上限450万円を10年間で返済した場合、保証料は20万円程でした。
申請方法
郵送での申し込みと、オンラインでの申し込みがあります。
オンライン
こちらのリンクからオンライン申し込みができます。
郵送
郵送で申請する場合、申込書を請求しなければなりません。
資料請求は以下の方法があります。
- ▸ 0570-008656に電話
- ▸ 以下のリンクから資料請求する
必要書類
必要となる書類は以下の通りです。
オンライン申し込みの場合は借入申込書は不要です。
- ▸ 借入申込書 (郵送の場合)
- ▸ 住民票の写し/住民票記載事項証明書どちらか
- ▸ 運転免許証/パスポートどちらか
- ▸ 源泉徴収票/確定申告書 (控)どちらか
- ▸ 家賃(住宅ローンも含む)と光熱費の支払い証明
注意事項
住民票の写し/住民票記載事項証明書
マイナンバーの記載がないものを用意します。
源泉徴収票/確定申告書 (控)
連帯保証人がいる場合は、連帯保証人の源泉徴収票/確定申告書 (控)を用意します。
家賃(住宅ローンも含む)と光熱費の支払い証明
住宅ローンか家賃のどちらかの支払いが確認できるものと、公共料金2種類以上の領収書、或いは支払いが記入されている通帳を用意します。
持ち家の場合は公共料金の支払い証明のみとなります。
以上が国の教育ローンのご紹介でした。
不明点などございましたら、コメントかお問い合わせよりご相談ください。