IELTSを初めて受ける際、何から手を付けていいか分からない方も多いと思います。この記事では、IELTSを2度受験し、4か月で6.0を取った筆者が、効率的だと思った勉強法とその手順を解説します。
また、今回ご紹介する勉強法で必要となる教材は、単語帳一冊と公式テキストのみです。
手順①単語の暗記
まず何より大事なのは単語力です。なぜかというと、単語さえわかれば、文法が分からなくても内容を理解できる可能性が高まるからです。
また、IELTSはアカデミックな単語が多いです。TOEFLよりは専門用語は少ないですが、それでも普段目にしない単語が出てきます。例えば、glacier(氷河)ですとか、crop rotation(輪作)などです。
単語帳は訳以外に、例文が載っているものをおすすめします。また単語力は読み書きのためだけでなく、リスニング問題で聞き取れるようにするためでもあります。ですので、単語帳の音声データは必須です。
では筆者が利用してとても使いやすかった単語帳をご紹介します。
おすすめ英単語帳:TOEFLテスト英単語3800
筆者は、TOEFLテスト英単語3800という単語帳を使いました。TOEFL用ですが、IELTSの範囲もカバーしています。
RANKが難易度順に4つに分かれていて、最高難易度のRANK4にはかなりマニアックな単語が多いです。なのでRANK3まで覚えれば充分かと思います。
さらにこの単語帳の良いところは、CD付属+アプリ化されていることです。アプリでは音声を聞くことができ、マーカーや選択範囲内での単語テストをすることもできるので便利です。
手順②問題を解く
単語をある程度覚えたら、次は実践問題に移ります。
IELTSの問題には特有のパターンがありますので、問題に慣れていないと本来の英語力を発揮することは難しいです。
おすすめ問題集:IELTS公式問題集
公式問題集のIELTS ACADEMICがあり、模試4回分となっています。
IELTSの模試教材はあまり質やコスパの良いものが少なかったので、公式問題集がおすすめです。
しかし最新版だけだと問題数に限りが出てしまいます。なので過去のエディションへどんどん遡るという方も多いようです。ちなみに筆者は最新の16から14まで持っています。
手順③各セクションごとの対策
模試一回分終わるごとに以下で紹介する各セクションごとの対策をしていくと、より内容の理解度が上がると思います。
リスニング
IELTS ACADEMICを解いた後、以下の手順を繰り返してください。
- 1. 問題を解いて答え合わせする
- 2. 音声を流しながらスクリプトを目で追う
- 3. 音声音声を流しながらスクリプトを目で追い、シャドーイングする
- 4. 音声を流しながら何も見ずにシャドーイングする
- 5. 気になる単語をリスト化する
- 6. リスト化した単語をできれば毎日チェック
- 7. 完全に覚えた単語は削除していく
※シャドーイングとは、聞いている音声を真似しながら、なるべく同時に口に出すことです
以上です。とてもシンプルですが、筆者はこの方法で点数が劇的に変わりました。なぜかというと、音声を真似しているうちに文法構成が馴染むからです。
また、英語の先生をしている友人2人に、リスニング力を上げるにはどうすればいいか尋ねたところ、シャドーイングが一番だと言っていました。
ライティング
ライティングは、Task1とTask2を制限時間内に制限の文字数以上で書くことを毎日行いましょう。はじめは時間や文字数でつまづくと思いますが、だんだん慣れてきます。
ライティング問題のトピックは、IELTS ACADEMICか、無料サイトのPreparation for IELTS Examを参考にするといいと思います。
長文を書くことに慣れたら、一度添削サイトに依頼しましょう。これはIELTSのライティングはどんな項目を見ているか、自分は今どのレベルか認識するためです。また、意外と気づかないうちに論点がずれたライティングになっていることがあるので、それを第三者の目線で指摘してもらうのもとても重要です。
おすすめはIELTS answer.comというサイトです。サービス内容は以下の通りです。
- ▸ 採点(予想スコア)
- ▸ 文法ミス
- ▸ 適切な単語に添削
- ▸ 内容構成(トピックと合わせるにはどうすべきか)
1 Task | $9 |
4 Task | $30 |
筆者は4 Task依頼したのですが、採点内容はとても細かく満足でした。
リーディング
まずはアカデミックな文になれることが重要です。
しかし公式問題集には限りがあるので、無料サイトのPreparation for IELTS Examで練習しましょう。
ちなみにこのサイトの問題は、公式問題より難しいです。なのでもし仮に点数がボロボロだったとしてもへこまないようにしましょう。
スピーキング
スピーキングの練習方法は基本的に2種類です。
- ▸ トピックについてひたすら独り言をいう
- ▸ オンライン英会話で練習する
ちなみに筆者は、ネイティブキャンプでスピーキング練習をしました。
そして英語を口に出すことに慣れてきたら、次はトピックを意識して話します。
IELTSの試験ではまずはじめに、自己紹介や簡単な日常の質問をされます。その後、トピックを渡されるので、それについてどう思うかを主張し、ディスカッションします。
筆者はその後者の質問で、ECサイトの影響について聞かれました。試験では実際に、時事問題や普遍的な考え方を質問されます。
以上がはじめてIELTSを受ける場合の勉強法でした。
不明点などございましたら、コメントかお問い合わせよりご相談ください。